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- 305-0047 茨城県つくば市千現1-2-1 [アクセス]
研究内容
- Keywords
電子顕微鏡技術、ナノ構造科学 応用物性・結晶工学 無機材料・物性
出版物2004年以降のNIMS所属における研究成果や出版物を表示しています。
論文
- Ken Watanabe, Ayumu Tashiro, Yoshihiro Ichinose, Shinichi Takeno, Koichi Suematsu, Kazutaka Mitsuishi, Kengo Shimanoe. Lowering the sintering temperature of Li7La3Zr2O12 electrolyte for co-fired all-solid-state batteries via partial Bi substitution and precise control of compositional deviation. Journal of the Ceramic Society of Japan. 130 [7] (2022) 21183 10.2109/jcersj2.21183 Open Access
- Kazutaka Mitsuishi, Katsuaki Nakazawa, Ryusuke Sagawa, Masahiko Shimizu, Hajime Matsumoto, Hisashi Shima, Takahiko Takewaki. Direct observation of Cu in high-silica chabazite zeolite by electron ptychography using Wigner distribution deconvolution. Scientific Reports. 13 [1] (2023) 316 10.1038/s41598-023-27452-3 Open Access
- 土佐正弘, 後藤真宏, 笠原章, 三石和貴, 福田芳雄, 吉原一紘. 共蒸着SUS304鋼被膜表面への窒化ホウ素の偏析機構. 真空. ()
書籍
- MITSUISHI, Kazutaka, ISHIZUKA, Kazuo. Multislice Method for STEM Image Simulation. Imperial College Press, 2014
- MITSUISHI, Kazutaka, TAKEGUCHI, Masaki. Scanning Confocal Electron Microscopy. Imperial College Press, 2014
- 木本 浩司, 三石 和貴, 三留 正則, 原 徹, 長井 拓郎. 物質・材料研究のための透過電子顕微鏡. 講談社, 2020, 400.
会議録
- MITSUISHI, Kazutaka, BEKAREVICH, Raman, TAKEGUCHI, Masaki, OHNISHI, Tsuyoshi, UESUGI, Fumihiko. Novel electron microscopy method for accurate measurements of the lattice constant changes in layered structures. Journal of Surface Analysis. (2019) 190-191
- Nobuhiro Ishikawa, Tadashi Mitsui, Masaki Takeguchi, Kazutaka Mitsuishi. In-situ observation of the interaction silicon and hematite. Journal of Surface Analysis. (2019) 144-145 10.1384/jsa.26.144
- Peng Wang, Angus I. Kirkland, Peter D. Nellist, Adrian J. D’Alfonso, Andrew J. Morgan, Leslie J. Allen, Ayako Hashimoto, Masaki Takeguchi, Kazutaka Mitsuishi, Masayuki Shimojo. Atomically Resolved Scanning Confocal Electron Microscopy Using a Double Aberration-corrected Transmission Electron Microscope. Proceedings Microscopy & Microanalysis 2014. (2014) 376-377 10.1017/s1431927614003602
口頭発表
- 清水 雅彦, 中澤 克昭, 三石 和貴, 松本 創, 嶋 寿, 武脇 隆彦, 橋本 綾子. 電子線タイコグラフィーを用いた微量Cu添加ゼオライト触媒における構造評価. 日本顕微鏡学会 第80回学術講演会. 2024
- SHIMIZU, Masahiko, NAKAZAWA, Katsuaki, MITSUISHI, Kazutaka, 松本 創, 嶋寿, 武脇隆彦, HASHIMOTO, Ayako. Characterization of Cu doped zeolite by MicroED and electron ptychography. European Microscopy Congress 2024. 2024
- 清水 雅彦, 井波 雄太, 松本 創, 橋本 綾子, 三石 和貴. 二元系担持金属触媒における環境制御・原子レベル解析. 第133回触媒討論会. 2024
その他の文献
- 室町 英治, 藤田 高弘, 藤田 大介, 村川 健作, 山内 泰, 三石 和貴, 川喜多 磨美子, 岩井 秀夫, 大久保 忠勝, 川喜多 仁, 北澤 英明, 木本 浩司, クスタンセ オスカル, 倉橋 光紀, 後藤 敦, 坂口 勲, 坂田 修身, 櫻井 健次, 張 晗, 篠原 正, 清水 禎, 清水 智子, 志波 光晴, 鈴木 拓, 関口 隆史, 丹所 正孝, 知京 豊裕, 長田 貴弘, 野口 秀典, 端 健二郎, 宝野 和博, 柳生 進二郎, 山下 良之, 吉川 元起, 吉川 英樹, 吉武 道子, 渡邉 賢, 渡邊 誠. 材料イノベーションを加速する先進計測テクノロジーの現状と動向 物質・材料研究のための先進計測テクノロジー. 調査分析室レポートNIMS-RAO-FY2016-3 [ISBN] 978-4-9900563-7-7. 1 (2016) 42-51
- 室町 英治, 藤田 高弘, 藤田 大介, 村川 健作, 山内 泰, 三石 和貴, 川喜多 磨美子, 岩井 秀夫, 大久保 忠勝, 川喜多 仁, 北澤 英明, 木本 浩司, クスタンセ オスカル, 倉橋 光紀, 後藤 敦, 坂口 勲, 坂田 修身, 櫻井 健次, 張 晗, 篠原 正, 清水 禎, 清水 智子, 志波 光晴, 鈴木 拓, 関口 隆史, 丹所 正孝, 知京 豊裕, 長田 貴弘, 野口 秀典, 端 健二郎, 宝野 和博, 柳生 進二郎, 山下 良之, 吉川 元起, 吉川 英樹, 渡邉 賢, 渡邊 誠. 材料イノベーションを加速する先進計測テクノロジーの現状と動向. 調査分析室レポート. (2016) 73-89
- Peng Wang, Angus I. Kirkland, Peter D. Nellist, Adrian J. D’Alfonso, Andrew J. Morgan, Leslie J. Allen, Ayako Hashimoto, Masaki Takeguchi, Kazutaka Mitsuishi, Masayuki Shimojo. Atomically Resolved Scanning Confocal Electron Microscopy Using a Double Aberration-corrected Transmission Electron Microscope. Microscopy and Microanalysis. 20 [S3] (2014) 376-377 10.1017/s1431927614003602
所属学会
日本顕微鏡学会, 日本物理学会, 応用物理学会
受賞履歴
- 日本顕微鏡学会「論文賞(顕微鏡基礎部門)(2010),日本顕微鏡学会 第7回奨励賞(2006),アメリカ材料学会秋季大会最優秀ポスター賞(1997) ()
マテリアル基盤研究センター
電子線タイコグラフィーによる環境関連材料の観察
電子顕微鏡法,4DSTEM,タイコグラフィー,位相計測
概要
近年の環境問題の高まりに関連し、2次電池材料や触媒などの高性能化が求められています。これら環境関連材料の開発では、材料の構造を様々な手法を用いて明らかにし、その特性との関連を明らかにすることが必要です。電子顕微鏡は原子レベルでの構造評価を行う事ができ、非常に有効な手段でありますが、これら環境関連材料は電子線照射に弱い材料が多く、その観察は容易ではありません。本研究では細く収束した電子線をスキャンし、得られるすべてのスキャン点からの回折図形を処理する4DSTEMと呼ばれる手法を用い、環境材料に適用することでその有効性を検証しました。
新規性・独創性
● 通常の100分の1の電子線照射量での高分解能観察が可能に
● 電子線で容易に壊れてしまうゼオライトの高分解能観察を実現
● ゼオライト中添加された金属元素の単原子レベル解析に成功
内容
現在、電子顕微鏡での高分解能像の取得には、細く収束した電子線を用いて試料上をスキャンし散乱してくる電子を環状の検出器で捉えて像を作る環状暗視野走査透過電子顕微鏡法が主に用いられています。近年、ピクセル型検出器の性能向上により、スキャンの際の各点からの回折図形を非常に高速に取得することが可能となってきました(図1)。この得られた大量データを処理することで、これまでより遥かに少ない電子線量での高分解能観察が可能となり、ダメージを受けやすい材料の観察が可能となりました。図2はこの手法で得られたゼオライト中の微量添加元素の観察例です。ゼオライトの構造を壊すこと無く、内部の添加元素を明瞭に捉えることに成功しています。
まとめ
スキャン各点からの回折図形を集めた4次元データには、これまで捨てられていた多くの情報が含まれており、その処理手法を今後も継続検討していくことでより多くの情報をより少ない電子線量で得る手法を開発し、これまで観察の難しかった材料への適用や、さまざまなその場観察への適用をを進めてまいります。