- Address
- 305-0003 茨城県つくば市桜3-13 [アクセス]
研究内容
- Keywords
有機色素、自己組織化、光導波路
出版物2004年以降のNIMS所属における研究成果や出版物を表示しています。
論文
- TAKAZAWA, Ken, 藤井正明. Butterfly vibration of the tetrafluorobenzene cation studied by pulsed field ionization-ZEKE photoelectron spectroscopy. Journal of Electron Spectroscopy and Related Phenomena. (2000)
- 高澤健, 阿部晴男, 阿部晴男. 10Tまでの磁場中における一酸化窒素の電子スペクトル. The Journal of Chemical Physica. (1999)
- TAKAZAWA, Ken, ABE, Haruo. Landau Level of Gaseous Nitric Oxide studied by Two-Color Multiphoton Ionization Spectroscopy. The Journal of Chemical Physics. (1999)
書籍
- Patrick Meyrueis, Marcel Van de Voorde, Kazuaki Sakoda. Micro- and Nanophotonic Technologies. Micro- and Nanophotonic Technologies (Wiley-VCH). Wiley-VCH Verlag GmbH & Co. KGaA, 2017, 65-80. 10.1002/9783527699940
- K. Takazawa, J. Inoue, K. Mitsuishi. Miniaturized Photonic Circuit Components Constructed from Organic Dye Nanofiber Waveguides. Organic Nanophotonics: Fundamentals and Applications, Springer. Springer Berlin Heidelberg, 2014, 119-139. 10.1007/978-3-662-45082-6_5
会議録
- K. Takazawa, J.-i. Inoue, K. Mitsuishi. Ultra-Compact Photonic Circuit Components Based on Propagation of Exciton Polaritons in Organic Dye Nanofibers. ECS Transactions. (2013) 123-128 10.1149/05006.0123ecst
- TAKAZAWA, Ken. Highly excited molecules in magnetic fields. Materials Processing in Magnetic Fields. (2005) 136-140
口頭発表
- 松本 真治, 今中 康貴, 竹端 寛治, 高澤 健. 強磁場発生技術の開発と計測応用. NIMS先端計測シンポジウム2022 https://www.nims.go.jp/research/materials-analysis/events/amcp_sympo2022.html. 2022
- SATO Rodrigo, HENZIE Joel, ZHANG Boyi, ISHII Satoshi, TAKAZAWA Ken, TAKEDA Yoshihiko. Lasing action controlled by plasmonic-induced cavitation. NIMS Advanced Measurement Symposium 2021. 2021
- TAKAZAWA, Ken. Ultra-Compact Photonic Circuit Components Based on Propagation of Exciton Polaritons in Organic Dye Nanofibers. PRiME 2012. 2012
その他の文献
- Patrick Meyrueis, Marcel Van de Voorde, Kazuaki Sakoda. Micro- and Nanophotonic Technologies. Micro- and Nanophotonic Technologies (Wiley-VCH). (2017) 65-80 10.1002/9783527699940
公開特許出願
所属学会
日本化学会
電子・光機能材料研究センター
タイトル
有機単結晶ファイバーによる分子メカニカルデバイス
キーワード
有機単結晶,構造相転移,ナノファイバー,アクチュエータ,座屈
概要
過熱や冷却により、ある種の有機結晶が突然粉砕する現象が知られている。これは、温度誘起構造相転移により結晶に瞬間的に大きな応力が発生するためである。これらの結晶は、発生力を利用したアクチュエータなどへのデバイス応用が期待されている。しかし、結晶自体が粉砕してしまうため、デバイス化が困難であるだけでなく、相転移の進展メカニズムを詳細に研究することもできなかった。本研究では、ナノファイバー化した結晶を用いることで、これらの問題を解決した。ナノファイバーは極めて柔軟性が高いため、応力に対して柔軟に変形して粉砕を免れる。これにより、高速・高出力ナノファイバーアクチュエータの開発に成功した。さらに、ファイバーの変形から相転移の進展メカニズムを解明した。
新規性・独創性
● 結晶をナノファイバー化することで「粉砕」を「変形」に変換
● ナノファイバーの変形を解析することで相転移メカニズムを解明
● ナノファイバーを座屈させ高速・高出力アクチュエータを実現
● 自重の1万倍の質量を持つ物体を空中に跳ね上げる力を発生
● 様々な分子メカニカル素子の開発に発展可能
内容
まとめ
構造相転移により粉砕してしまう有機結晶をナノファイバー化した。これにより、粉砕を免れて、繰り返し変形が可能となり、アクチュエータ等のデバイス応用を可能にした。四臭化ベンゼンファイバーでは、40℃付近の室温領域で繰り返し屈曲変形させることができ、自重の1万倍の質量を持つ物体を空中に跳ね上げることが可能な非常に強い力を発生する。様々な分子メカニカル素子への応用が期待できる。
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