HOME > Profile > SAKURABA, Yuya
- TEL
- 029-859-2708
- Address
- 305-0047 1-2-1 Sengen Tsukuba Ibaraki JAPAN [Access]
Accepting Students
- Associate professor, Subprogram in Applied Physics, Graduate School of Science and Technology, University of Tsukuba (NIMS Joint Graduate School)
- Associate professor, Subprogram in Materials Science and Engineering, Graduate School of Science and Technology, University of Tsukuba (NIMS Joint Graduate School)
Research
- Keywords
磁性材料、スピントロニクス、ハーフメタル、熱電
PublicationsNIMS affiliated publications since 2004.
Research papers
- Dolly Taparia, Taisuke T. Sasaki, Tomoya Nakatani, Hirofumi Suto, Seiji Mitani, Yuya Sakuraba. Growth of [001]-oriented polycrystalline Heusler alloy thin films using [001]-textured Ag buffer layer on thermally oxidized Si substrate for spintronics applications. Journal of Applied Physics. 136 [12] (2024) 123906 10.1063/5.0218648 Open Access
- Weinan Zhou, Taisuke Sasaki, Ken‐ichi Uchida, Yuya Sakuraba. Direct‐Contact Seebeck‐Driven Transverse Magneto‐Thermoelectric Generation in Magnetic/Thermoelectric Bilayers. Advanced Science. 11 [18] (2024) 2308543 10.1002/advs.202308543 Open Access
- Tomoya Nakatani, Prabhanjan D. Kulkarni, Hirofumi Suto, Keisuke Masuda, Hitoshi Iwasaki, Yuya Sakuraba. Perspective on nanoscale magnetic sensors using giant anomalous Hall effect in topological magnetic materials for read head application in magnetic recording. Applied Physics Letters. 124 [7] (2024) 070501 10.1063/5.0191974 Open Access
Books
- 桜庭 裕弥. ホイスラー合金薄膜. NTS出版, 2020, 8.
- 桜庭 裕弥. 異常ネルンスト効果を用いた熱電発電. CMC出版, 2020, 9.
- 桜庭 裕弥. 異常ネルンスト効果を利⽤した熱電応⽤技術. NTS, 2021, 5.
Presentations
- 桜庭裕弥. 異常ネルンスト効果を利用した環境発電素子のための 磁性材料開発とその展望. 第206回研究会 「発電用電子・磁気材料の現状と今後の展望」. 2016 Invited
- 石川 大地, 福 健太郎, MIURA, Yoshio, 五十嵐 康彦, IWASAKI, Yuma, SAKURABA, Yuya, YAJI, Koichiro, Lira Foggiatto Alexandre, Arpita Varadwaj, NAGAMURA, Naoka, 小嗣 真人. Information Extraction from Fermi Surfaces Using Unsupervised Machine Learning. NIMS Award シンポジウム 2024. 2024
- 竹澤 伸吾, 髙瀨 颯一, 石川 大地, 大澤 俊郎, 後藤 陸, SAKURABA, Yuya, TSUDA, Shunsuke, YAJI, Koichiro, 福 健太郎, 今村 真幸, 小嗣 真人, NAGAMURA, Naoka. Electronic state analysis of ultra-thin Cu film on FeCo/MgO(100). NIMS award シンポジウム 2024. 2024
Misc
- 桜庭 裕弥. 異常ネルンスト効果を利用したフレシブル熱流センサーの開発. 熱電学会誌. [1] (2018) 36-39
- 桜庭 裕弥, 周 偉男, 内田 健一. 磁性材料を用いた”横型”熱電効果の研究の進展と展望 ~クリーンエネルギー創生とエネルギー高効率利用に資する新技術を目指して~. クリーンエネルギー. (2021) 51-57
- 田尻寛男, 桜庭 裕弥. 異常分散XRD によるホイスラー合金の原子レベル構造解析. Magnetics Japan. 16 [5] (2021) 246-251
Published patent applications
- 熱流センサ付きペルチェ素子 (2023)
- 熱電体 (2016)
- ホイスラー合金薄膜およびその製造方法、磁気抵抗効果素子、磁気メモリ (2016)
Society memberships
応用物理学会, 日本磁気学会, 日本熱電学会
Awards
- 本多記念会 第39回本多記念研究奨励賞 (2018)
- 第28回つくば奨励賞 若手研究者部門 (2018)
- 文部科学大臣表彰若手科学者賞 (2017)
- 船井学術賞 (2017)
- 日本磁気学会優秀研究賞 (2015)
- 第27回安藤博記念学術奨励賞 (2014)
- アジア磁気学会連合 (AUMS) 若手研究者賞 (2012)
- トーキン科学技術振興財団 トーキン科学技術賞 最優秀賞 (2012)
- 本多記念会 第50回原田研究奨励賞 (2010)
- 平成20年度日本磁気学会論文賞 (2008)
- 第7回船井情報科学学術奨励賞 (2008)
- 日本応用物理学会 JJAP論文奨励賞 (2007)
- 第10回応用物理研究助成奨励賞 (2007)
- 平成18年度東北大学大学院工学研究科長賞 (2007)
- 財団法人青葉工学振興会 第12回研究奨励賞 (2006)
- 日本応用磁気学会優秀講演賞 (2005)
Research Center for Magnetic and Spintronic Materials
磁性材料機能を活用した高性能・新機能デバイスの開発
磁性材料,スピントロニクス,ハーフメタル,磁気抵抗効果,異常ネルンスト効果
Overview
社会のDX化が加速する中、様々な環境情報を計測するセンシング技術、それらの駆動電源となる環境発電技術、さらに得られたデータを蓄積させるストレージ技術の発展が求められている。磁性金属材料に電流や熱流を流した際に、電子のスピン方向に依存して電気抵抗が変化する現象(磁気抵抗効果)や、磁化と電流・熱流方向の直交方向に電界が生じる異常ホール・異常ネルンスト効果は、これらの技術に新しい発展性をもたらすものである。伝導電子が大きくスピン分極したハーフメタル材料や、巨大な異常ホール・ネルンスト効果を示す新規磁性材料を開発し、社会実装に向けたデバイスに展開させることを目指す。
Novelty and originality
● 室温で高い磁気抵抗効果を示すハーフメタル材料とそれらを用いた最先端磁気抵抗デバイスの開発
● 機械学習と自律探索システムを利用した高効率な新材料開拓
● 異常ネルンスト効果を活用した超低熱抵抗熱流センサや熱電発電技術の開発およびそれらの社会実装を目指した応用研究
Details
磁性材料は、上向きと下向きのスピンを持つ伝導電子の数が異なっており、この分極の度合いをスピン分極率という。上向きもしくは下向きスピンの伝導電子しか持たない材料を「ハーフメタル」と呼び、理想的にはスピン分極率が100%となる。このような材料が実現されれば、磁気抵抗効果などスピンに由来する様々な効果を飛躍的に向上させることができる。我々は世界的にも類を見ない高品質なハーフメタルホイスラー合金を用いた巨大磁気抵抗素子を作製し、次世代HDD用のリードヘッドとして期待される巨大な磁気抵抗効果を上げるなどの成果を上げている。産業展開に求められる制限を満たすため、新たな材料やプロセスの開発等を進めている。
Summary
磁性材料が示すスピン依存伝導性や電子バンド由来の異常ホール・ネルンスト効果は、センサや発電等用途に今後更なる展開が期待できる。データ駆動型研究を通じ、より性能の高い材料やデバイス実現を目指していく。