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マテリアル基盤研究センター
タイトル
5次元走査型透過電子顕微鏡による時空間変動の観察
キーワード
5D-STEM, 4D-STEM, 電子回折, 時空間変動, その場観察, 金属ガラス, ガラス転移
概要
材料の性質は、ナノスケールの構造が「どこで」「いつ」変化するかに左右されるが、その時空間変動を直接観察する手段は限られていた。本研究では、走査透過電子顕微鏡で全走査点の電子回折図形を時間連続で記録する「5D-STEM法」(空間2次元×回折2次元×時間1次元)を開発し、ナノスケールの構造の空間分布とその時間変化を、同じ視野で同時に観察できるようになった。金属ガラスに適用し、原子配列の変動と原子運動の変動の分布を可視化し、両者が相関することを示した。今後の研究では、回折図形から計測可能な熱・電磁場・歪などの時空間変動の観察を試みる。
新規性・独創性
従来の4D-STEM法(空間2次元×回折2次元)は「ある瞬間の空間分布」しか測れず、検出器と走査の同期に約10秒の待ち時間が必要だったため、時間変化を追えなかった。同期を不要にする撮影条件と制御プログラムを自作して待ち時間をsub-secondまで短縮し、4D-STEMに時間軸を加えた。sub-nmの空間分解能とsub-secondの時間分解能を両立し、1回の計測から構造の空間分布と時間変化を同時に取り出せる点が独創的である。
内容
まとめ
4D-STEMに時間軸を加えた5D-STEM法により、ナノスケールの構造の時空間変動を直接観察できるようになった。回折図形には構造に加えて歪や電磁場の情報も含まれるため、今後は熱・歪・電磁場の時空間変動の計測へ拡張することを目指す。
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