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研究内容
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強磁場発生技術
マグネット開発・磁場応用
出版物2004年以降のNIMS所属における研究成果や出版物を表示しています。
論文
- Shinji Matsumoto, Gen Nishijima, Akinobu Nakai, Hisaki Sakamoto, Shinich Mukoyama, Yasuyuki Miyoshi, Kazuyoshi Saito, Mamoru Hamada. Estimation of Joint Resistance in REBCO Single-Turn Loop Under Magnetic Fields. IEEE Transactions on Applied Superconductivity. 29 [5] (2019) 1-5 10.1109/tasc.2019.2903392
- S Matsumoto, T Kiyoshi, A Otsuka, M Hamada, H Maeda, Y Yanagisawa, H Nakagome, H Suematsu. Generation of 24 T at 4.2 K using a layer-wound GdBCO insert coil with Nb3Sn and Nb–Ti external magnetic field coils. Superconductor Science and Technology. 25 [2] (2012) 025017 10.1088/0953-2048/25/2/025017
書籍
- H. Maeda, S. Iguchi, M. Takahashi, T. Yamazaki, H. Nakagome, T. Kiyoshi, K. Hashi, T. Shimizu, S. Ohki, S. Matsumoto, G. Nishijima, A. Goto, K. Deguchi, K. Yamada, T. Noguchi, S. Sakai, M. Hamada, K. Saito, M. Yoshikawa, T. Miki, A. Otsuka, R. Tanaka, T. Nemoto, H. Suematsu, Y. Yanagisawa. LTS/Bi-2223 NMR Magnets Operated Beyond 23.5 T (1 GHz). Research, Fabrication and Applications of Bi-2223 HTS Wires. , 2016, 367-378. 10.1142/9789814749268_0028
会議録
- 松本真治. 高温超電導材料を利用した強磁場発生. 電気学会 研究会資料. (2016) 63-67
- Shinichi Mukoyama, Akinobu Nakai, Hisaki Sakamoto, Shinji Matsumoto, Gen Nishijima, Mamoru Hamada, Kazuyoshi Saito, Yasuyuki Miyoshi. Superconducting joint of REBCO wires for MRI magnet. Journal of Physics: Conference Series. (2018) 012038-1-012038-6 10.1088/1742-6596/1054/1/012038
- TAKEDA Minoru, TAKEUCHI Atsushi, TANAKA Souichiro, OGAWA Tomohiro, MAEKAWA Kazuma, MATSUMOTO, Shinji. Hydraulic Characteristics of Helical-Type Seawater MHD Power Generator Tested in Shallow Water Tank. Proceedings of ISME2017. (2017) 24246-1-24246-4
口頭発表
- 松本 真治. 「世界の強磁場実験設備の動向と研究の進展 調査専門委員」報告 ~世界の強磁場施設~. 電気学会電力・エネルギーフォーラム. 2019 招待講演
- MATSUMOTO, Shinji, NISHIJIMA, Gen, 中井 昭暢, 坂本 久樹, 向山 晋一, 三好 康之, 斉藤 一功, 濱田 衛. Measurement of trapped magnetic field in REBCO single-turn loop including a joint. 31st International Symposium on Superconductivity (ISS2018). 2018
- 松本 真治, 柳澤吉紀, 朴任中, 前田秀明, 濱田衛, 斉藤一功, 末松浩人. 高温超伝導NMRシステム用金属系/高温超伝導マグネット. International Conference on Research in High Magnetic Fields. 2018
その他の文献
- 松本 真治, 清水 禎, 宮崎寛史, 淡路智, 飯島康裕, 北口 仁, 北村祐, 寺尾泰昭, 向山晋一. 世界の強磁場実験設備の動向と研究の進展. 電気学会技術報告-世界の強磁場実験設備の動向と研究の進展-. 1410 (2017) 1-44
- 武田 実, 竹内 吾翼志, 小川 朋洋, 田中 荘一郎, 松本 真治. 海面下におけるヘリカル型海流MHD発電機内部の流動特性および大型化に関する研究. 神戸大学大学院海事科学研究科紀要. 14 (2017) 40-45
- 松本 真治. 第29回国際超電導シンポジウム(ISS2016)会議報告〜超伝導マグネット〜. FSST NEWS. 152 [152] (2017) 19
受賞履歴
- 低温工学・超電導学会業績賞(学術業績) (2017)
- 超伝導科学技術研究会超伝導科学技術賞 (2016)
- Superconductor Science and Technology (IOPscience) 注目論文および注目著者 (2012)
- 低温工学協会論文賞 (2009)
- 低温工学協会論文賞 (2003)
マテリアル基盤研究センター
物性計測のための強磁場発生技術開発
物性計測,強磁場発生技術,Bitter型コイル,水冷式常伝導磁石,パルス磁石,超伝導磁石
概要
半導体、磁性体、超伝導体などの物質は、極低温、超高圧、強磁場などの極限場、これらを組み合わせた複合極限場において、様々な興味深い物性を示す。物性計測のための強磁場発生技術開発を行っている。物性計測用強磁場磁石のひとつである、Bitter型磁石は、高強度・高電気伝導率の銅合金製Bitter盤を、ソレノイド状に積層したコイルを組み込んだ、水冷式常伝導磁石である。Bitter型磁石は、超伝導磁石では到達できない定常強磁場の発生が可能である。Bitter型コイルの良い冷却効率を活かすことで、高速繰り返し磁場を発生させる、パルス磁石への応用が期待できる。
新規性・独創性
● 目的とする物性計測のための強磁場発生技術の研究開発
● 極めて特殊なコイル材料である高強度・高電気伝導率の銅合金製Bitter盤のコイル化技術の研究開発
● Bitter型コイルの冷却効率の良さを活かした高速繰り返し磁場発生パルス磁石への応用
● 既存の汎用機では実現できない磁場分布や磁場利用方法のためのユニークな磁場発生技術の研究開発
内容
現在、実用材料として不可欠な、半導体、磁性体、超伝導体などの物質は、極低温、超高圧、強磁場などの極限場、これらを組み合わせた複合極限場において、様々な興味深い物性を示す。
物性計測に用いられる、数10テスラの強磁場を発生させるためには、水冷式常伝導磁石、超伝導磁石、パルス磁石がおもに用いられている。水冷式常伝導磁石である、Bitter盤をソレノイド状に積層したコイルを組み込んだBitter型磁石は、超伝導磁石では到達できない定常強磁場の発生が可能である。高強度・高電気伝導率の銅合金製Bitter盤は、励磁中の大きな電磁力に耐え、消費電力も低減させる。目的の磁場の強度と分布を実現させるためは、最適な設計を行い、有限要素法などにより、コイル内の電流密度分布、温度分布、磁場分布、電磁力による応力分布などを評価することで、実現の可能性を判断し、実際のコイルを製作しなければならない。また、Bitter型コイルを、パルス磁石へ応用し、良い冷却効率を活かした、高速繰り返し磁場発生が期待できる。
NIMSでは、強磁場発生技術研究・開発を長年にわたり行ってきた。Bitter型コイルと超伝導コイルを組み合わせたハイブリッド磁石では、37.9テスラの定常磁場に到達した。試料空間で、極めて高い、磁場の均一性と安定性が求められる、1ギガヘルツ級NMR超伝導磁石を開発した。既存の汎用機では実現できない、ユニークな磁場の発生方法の研究や磁石の開発も行っている。
まとめ
● 物性計測のための強磁場発生技術の研究開発を行っている。
● 極めて特殊なコイル材料である、高強度・高電気伝導率の銅合金製Bitter盤のコイル化技術の研究開発を行っている。
● Bitter型コイルの冷却効率の良さを活かした、高速繰り返し磁場発生パルス磁石の研究開発を行っている。