Latent ion tracks were finally observed in diamond
(NA)
NIMS著者
論文紹介
ウランなどの核分裂で放出される分裂片は、数十MeV以上の高エネルギー重イオンである。このようなイオンが固体に打ち込まれると、直線的な飛程に沿って半径数nm、長さ1 μm以上の円筒形で高アスペクト比の損傷領域(イオントラック)を多くの物質中に形成する。しかし、よく知られた例外はダイヤモンドであった。この物質はGeV域のウランイオンで照射してもイオントラックを作らない。今回我々はダイヤモンドを2 MeVから9 MeVのC60イオンで照射し、初めてイオントラックを形成することに成功した。
Materials Data Repository (MDR)上の本文・データセット
作成時刻: 2024-02-29 03:10:46 +0900更新時刻: 2025-01-09 10:21:50 +0900