- Address
- 305-0044 茨城県つくば市並木1-1 [アクセス]
研究内容
- Keywords
ナノチューブ・ナノダイヤモンド・多結晶体
出版物2004年以降のNIMS所属における研究成果や出版物を表示しています。
論文
- YUSA, Hitoshi, 井上徹. . Geophysical Reserach Letters. (1997) 1831-1834
- 多見宮隆, BANDO, Yoshio, D.Golberg, M.Eremets, KURASHIMA, Keiji, TAKEMURA, Kenichi, YUSA, Hitoshi. Tip-end and bottomstructures of BN nanotubesproduced by laser heating under high pressure. Inst.Pyhs. Conf.. (1997) 589-592
- N.V.Chandra Shekar, TAKEMURA, Kenichi, YUSA, Hitoshi. Synthesis experiments on In-Sb and B-Sb systems in a laser heated diamond-anivil cell. High Pressure Research. (1997) 393-398
書籍
- 遊佐斉, 小野重明. 石英(SiO2)の高圧相転移. 朝倉書店, 2019
- 遊佐 斉. 装置・技術(圧力技術,装置,測定)[静的圧縮:DAC] 高温発生技術. 朝倉書店「高圧力の科学・技術事典」. 朝倉書店, 2022, 4.
- 遊佐 斉. 装置・技術(圧力技術,装置,測定)[測定技術:放射光測定] DAC実験(構造解析、低温、高温実験). 朝倉書店「高圧力の科学・技術事典」. 朝倉書店, 2022, 4.
口頭発表
- 遊佐 斉. 高温高圧プロセスによる新材料機能創出. 新学術領域研究「機能コアの材料科学」 2023年度公開シンポジウム. 2024 招待講演
- 遊佐 斉, 伊賀文俊. 希土類ホウ化物の構造-圧縮特性相関. 2023年度量子ビームサイエンスフェスタ 第41回PFシンポジウム. 2024
- YUSA, Hitoshi, MIYAKAWA, Masashi, 山崎大輔. High-pressure corundum and related structures of sesquioxide: doping and structural relaxation . MRM2023/IUMRS-ICA2023. 2023
その他の文献
- 遊佐 斉, 小林寿夫, 池田修悟, 一柳光平, 野澤俊介, 船守展正, 榮永茉莉, 境毅, 福井宏之, 中島陽一, 野村龍一, 綿貫徹, 大和田謙二, 若林大祐, 鈴木昭夫, 瀬戸雄介, 西原遊. 極限物性科学. KEK放射光 Conceptual Design Report. (2016) 207-232
- YUSA, Hitoshi, KIKEGAWA Takumi. Comparative crystal chemistry of perovskite-to-postperovskite transitions in germanates under high pressure. Photon Factory Activity Report PARTA: Highlights and Facility Report 2014 #32. (2015) 32-33
- 遊佐 斉. 第48回 EHPRG(ヨーロッパ高圧研究グループ会議)参加報告. 高圧力の科学と技術. 21 [2] (2011) 146-147
公開特許出願
所属学会
日本結晶学会, 日本高圧力学会, 日本金属学会
ナノアーキテクトニクス材料研究センター
放射光を用いた超高圧実験と計算科学の協奏的構造探索
放射光,超高圧,構造探索,ダイヤモンドアンビルセル,第一原理計算
概要
ダイヤモンドアンビルセルによる300GPa, 5000Kまでの広大な圧力・温度空間による物質探索を遂行する技術を有する。その中で、膨大な結晶構造・組成対象を取り扱うことができる、一方、目標物質に最短で到達するためには、データ計算科学、すなわちインフォマティクスとの協業が必須である。近年では、高機能物性を示す物質提案はデータ科学から先導されることも多い。結晶構造のみならず、界面・欠陥制御において、データ科学によるスクリーニングを積極的に利用する。また、高圧基盤技術を高スループット化の観点から俯瞰することで改善し、実験データ蓄積と計算・データ科学との協奏により研究効率化をはかっている。
新規性・独創性
● 広大な超高圧・高温下の合成場におけるターゲット構造の的確な抽出が可能
● 第一原理計算・データ科学との協奏研究により効率的構造探索が可能に
● 先端放射光技術の利用による構造精密化と高スループット化のための高圧用回折計の開発
● 実験データの蓄積による新たな構造ー機能相関の構築と計算科学へのフィードバックによる構造安定性の検証
内容
理論計算から予測される高機能物性を持つ構造・化合物に対して、極めて広範な温度・圧力領域で実証実験を行うことが可能である。レーザー加熱ダイヤモンドアンビルセルは、このような目的に対し最も適したツールである。たとえ極微量の試料容積であっても、先端放射光からの高強度X線源の利用により、高圧下での構造を解き明かすことができる。そのための、技術開発も継続的に行っている。高圧実験では、計算予測外の構造が発掘されることも多い。その際は、再度、その構造に関して安定性の検証を理論計算から行う。このようにして、イットリウム窒化物やスカンジウム酸化物についての新しい構造が見いだされている(図の右論文表紙参照)。このような物質探索手法は、計算科学の発展と共に、様々な機能性物質の発掘に大きな役割を果たしていくと思われる。
まとめ
● 高密度構造および硬質機能―構造相関の追究による、超硬質切削材料候補の提示。
● 多様な配位構造・結晶サイトを有する構造への発光元素付与による蛍光体材料探索。
● 高圧構造緩和から形成される、準安定・非対称性結晶構造の系統的探索。