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NIMS Awardシンポジウム2026

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研究内容

Keywords

ガラス, 中性子回折, 高エネルギーX線回折, 逆モンテカルロシミュレーション

量子ビーム回折による非晶質材料の構造研究

出版物2004年以降のNIMS所属における研究成果や出版物を表示しています。

口頭発表
    その他の文献

      所属学会

      日本セラミックス協会, 日本物理学会, 日本金属学会, 日本中性子科学会

      マテリアル基盤研究センター
      タイトル

      先端量子ビーム計測とトポロジカル解析の融合による不規則系材料の構造・機能相関の解明

      キーワード

      放射光, 中性子, 回折, ガラス, 構造モデリング, トポロジカル解析

      概要

      高エネルギーX線回折や中性子回折などの先端量子ビーム回折と計算機シミュレーションを用いた3次元構造モデリング、トポロジカル解析を組み合わせることで、ガラスを中心とした非晶質材料中の乱れたネットワーク内に潜む秩序を可視化し、物性との相関を明らかにする研究を行っています。

      新規性・独創性

      1. 大型量子ビーム施設を利用した先端計測と逆モンテカルロ法・分子動力学計算を連携した構造シミュレーション、ネットワークに着目したトポロジカル解析を融合した乱れた原子配列の精密解析、2)元素選択量子ビーム計測(X線異常散乱・同位体置換中性子回折)を駆使した材料機能発現に資する構造のピンポイント計測

      内容

      image

      高エネルギーX線回折や中性子回折などの先端量子ビーム回折と計算機シミュレーションの連携によって、ガラスのような長周期秩序を持たない物質・材料の原子配列を3次元可視化し、乱れた原子配列に潜んだ構造秩序(中距離秩序)を、原子間結合ネットワークが作るリング、空隙(原子の存在しない空間)といったトポロジーに着目して抽出することに取り組んでいます(図(a))。近年では実用化されている材料、もしくはその可能性を秘めた材料の物性と構造の相関解明を目指し、特定元素周囲の構造を選択的に計測できる量子ビーム計測技術(元素選択量子ビーム計測)を駆使した研究を展開しています。スマートフォンのカバーガラスや人工歯などにも用いられるガラスセラミックスは、ガラスを部分的に結晶化させた材料です。その結晶の核となる酸化ジルコニア(ZrO2)がガラス中にどうやってできていくのかはこれまで明らかになっていませんでしたが、X線異常散乱を用いたジルコニウム(Zr)周囲の選択的計測によって、通常のガラス中には存在しない多面体稜共有構造がZrO2結晶とガラスネットワークの間に形成され、ナノサイズの初期結晶核が形成・成長していくことが明らかになりました(図(b))。また、エネルギー密度と安全性を両立する全固体リチウムイオン電池のキーとなる固体電解質におけるイオン伝導度を制御するリチウムイオンの配位環境についても、同位体置換中性子回折法によるリチウム周囲の構造の選択的計測によって明らかにしています(図(c))。

      まとめ

      先端量子ビーム計測と構造シミュレーション、そしてトポロジカル解析を連携・駆使することで、一見ランダムに見える構造不規則系材料の構造秩序を一つひとつ紐解く研究に取り組んでいます。個々の材料系におけるミクロな構造的特徴を地道に解明し、材料機能との相関を見出していくことが、高機能ガラスやエネルギー材料をはじめとする多様な材料開発の着実な深化につながると考え、日々研究を進めています。
      この機能は所内限定です。
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