Apparent nonreciprocal transport in FeSe bulk crystals
NIMS著者
論文紹介
非相反伝導とは正負の電流に対して電気抵抗が異なる現象であり、最近様々な物質で報告されている。著者はFeSeのバルク単結晶試料において非相反伝導と見える挙動を観測したが、詳細な検討により、それが本質的な非相反伝導ではなく、端子における発熱がFeSeの巨大な熱電効果を通じて引き起こす疑似的なものであることを明らかにした。この結果は、他研究グループが報告したFeSeフレークにおける超伝導ダイオード効果の解釈と整合し、本質的非相反伝導と熱電効果由来の疑似非相反伝導の区別の難しさと重要性を示すものである。
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作成時刻: 2025-02-24 03:06:42 +0900 更新時刻: 2025-04-26 04:40:30 +0900