SAMURAI - NIMS Researchers Database

HOME > プロフィール > 石井 秋光

研究内容

Keywords

Phase-field simulation, Data assimilation, Bayesian optimization, Sintering, High-performance computing

出版物2004年以降のNIMS所属における研究成果や出版物を表示しています。

口頭発表
    その他の文献

      所属学会

      日本計算工学会, 日本金属学会, 粉体粉末冶金協会

      受賞履歴

      • 日本金属学会 第36回奨励賞 学術部門 (2026)
      • NIMS理事長賞 進歩賞 (2025)
      • 日本計算工学会 第28回計算工学講演会 若手優秀講演フェロー賞 (2023)
      • 日本機械学会若手優秀講演フェロー賞 (2020)

      外部資金獲得履歴

      • JSPS科研費 若手研究 (2026)
      • JSPS科研費 若手研究 (2024)
      構造材料研究センター
      タイトル

      焼結挙動予測の高精度化と実用化に向けた計算・データ科学基盤の構築

      キーワード

      フェーズフィールド法, 微細構造, データ同化, 高性能計算, 焼結

      概要

      焼結部材のミクロ組織形成過程を予測するために、フェーズフィールド法を用いた数値シミュレーション技術の研究開発を行ってきた。主な業績として、計算状態図と連携可能な新モデルの構築を通じたネオジム焼結磁石のミクロ組織形成予測や、実験データとシミュレーションを融合するデータ同化技術の応用による高精度焼結シミュレーションの実現などが挙げられる。今後は、シミュレーションモデルのさらなる高度化・高精度化や外場支援焼結への応用を進める計画である。

      新規性・独創性

      ● CALPHADと連携した焼結のフェーズフィールドモデルの構築
      ● ネオジム磁石の液相焼結シミュレーションフレームワークの開発
      ● 固相焼結フェーズフィールドシミュレーションへのデータ同化の応用
      ● 熱力学的一貫性を保ったまま材料外部領域を扱うフェーズフィールドモデルの開発

      内容

      image

      右図は、新規開発した焼結フェーズフィールドモデルに仮想的な固気液相が共存する3元系のCALPHADデータを適用して実施した液相焼結シミュレーションの結果である。このモデルは焼結粒子の剛体運動を解析可能な初の液相焼結フェーズフィールドモデルであり、剛体運動や溶質拡散には粒界の寄与が考慮される。本モデルにより、液相焼結の初期から後期にかけての一貫したシミュレーションが実現し、液相焼結中のミクロ組織変化として知られる固相粒子間の収縮、毛管現象による液相の粒界への浸入、および液相を介したオストワルド成長を本モデルを用いて統一的かつ連続的に解析可能であることを実証した。また、ミクロ組織変化と同時に解析された元素濃度変化も熱力学的に妥当であり、開発したフェーズフィールドモデルの有効性が示されている。

      フェーズフィールドシミュレーションによる高精度予測には正確な材料物性値やモデルパラメータが必要となるが、これら材料パラメータが未知の材料も多い。そこで本研究では、実験データに基づき材料パラメータを逆推定することができる「データ同化」を、固相焼結のフェーズフィールドシミュレーションに適用することによる高精度予測フレームワークを開発した。左図は本研究成果の概略である。データ同化により、Cu原子の表面および粒界拡散係数を含む、7個の未知パラメータの同時推定に成功した。これらの推定値を使用することで、実験データの焼結挙動の再現のみならず、別視野で観察された焼結挙動をも高精度に予測するフェーズフィールドシミュレーションに成功した。

      image

      まとめ

      フェーズフィールド法を軸として、焼結過程のミクロ組織形成を高精度に予測するための計算・データ科学技術の研究開発を行ってきた。これらの技術は、より高特性の焼結部材を開発するための基盤となる。さらに、実験と計算を連携するデータ駆動型研究を加速する成果でもあるため、今後の研究によりデータ科学に立脚した材料開発の大きな発展にもつながる。

      この機能は所内限定です。
      この機能は所内限定です。

      ▲ページトップへ移動