- Address
- 305-0047 1-2-1 Sengen Tsukuba Ibaraki JAPAN [Access]
Research
- Keywords
SQUID, AMR, GMR, NDE, NQR, NMR
PublicationsNIMS affiliated publications since 2004.
Published patent applications
- 超伝導量子干渉素子用電子回路及びそれを用いた装置 (2007)
- マグネトインピーダンスを用いた磁気センサー素子 (2015)
- 鉄系材料位置検出装置 (2018)
Society memberships
日本非破壊検査協会
Research Center for Structural Materials
高感度磁気センサと非破壊検査技術研究
磁気センサ,非破壊検査,サーモグラフィー,渦電流,電磁,鉄筋腐食,積層材料欠陥
Overview
高感度磁気センサは、材料評価、バイオ磁気と疾病診断、地球物理学、コミュニケーション、自動車、航空宇宙など多くの分野で利用されている。従来の室温磁気センサの磁場分解能は、深い欠陥検出、生体磁気測定、胎児心磁図を測定するのに十分ではない。そこで、本研究では1pT-レベル小型高感度MI磁気センサを開発し、MIセンサを使用して深部欠損を検出する。
鉄筋腐食、CFRP、粒子積層プロセスにより得られる航空機用部材の非破壊評価ために、電磁気、超音波、サーモグラフィーなどの非破壊評価技術を統合して、革新的な非破壊評価技術を開発する。
Novelty and originality
● pT-レベル小型高感度磁気センサを開発する。センサーユニットと駆動回路間のケーブルは1本のみ。
● 高感度磁気センサを用いて、材料の深部欠陥を検出する渦電流非破壊検査システムを開発した。
● 鉄筋の腐食を検出する小型プローブが開発された。PCとプローブ間はUSBケーブル1本のみで、電源供給とデータ転送が可能。
● サーモグラフィの画像処理法を開発し、試料の表面粗さの影響を低減。
Details
直径0.1mm、長さ5mmのFeCoSiBアモルファスワイヤーを用いて、PT-レベルの高感度磁気センサを開発した(図1)。この磁気センサを用いて渦電流非破壊評価システムを開発した。このシステムを用いて、3Dプリントしたチタン合金のクラック欠陥を評価した(図2)。鉄筋
腐食評価装置を開発した。励起コイル、検出コイル、アンプ、ロックインアンプ、ADコンバータをプローブに内蔵した。RC構造体の表面をプローブでスキャンして得られる曲線の傾きより腐食程度を判別する(図3)。 赤外線サーモグラフィによる非破壊評価システムを開発した。平均画像と減算画像を用いることで、不均一な加熱や試料表面の粗さの影響を低減することができる(図4)。
Summary
● 小型高感度磁気センサを開発した。この磁気センサを用いて渦電流非破壊評価システムを開発した。
● RC構造体内部の鉄筋や橋梁などの鋼線の腐食を、迅速に判別できる電磁非破壊評価デバイスを開発し、製品化する。
● 電磁気、超音波、サーモグラフィーなどの非破壊評価技術を統合して、革新的な非破壊評価技術を開発する。