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研究内容
- Keywords
マイクロ・ナノデバイス 薄膜・表面界面物性
出版物2004年以降のNIMS所属における研究成果や出版物を表示しています。
論文
- 柳生 進二郎, 吉武 道子. Au(111)再構成表面でのローカルバリアハイト測定. 真空. ()
- 柳生 進二郎, 吉武 道子, 長田 貴弘, 安田 剛, 桑島 功, 劉 雨彬, 中島 嘉之. 有機半導体材料における光電子収量分光(PYS)データベース構築. Journal of Surface Analysis. 29 [3] (2023) 146-154 10.1384/jsa.29.146 Open Access
- Dorra Mahdaoui, Chika Hirata, Kahori Nagaoka, Kun’ichi Miyazawa, Kazuko Fujii, Toshihiro Ando, Manef Abderrabba, Osamu Ito, Shinjiro Yagyu, Yubin Liu, Yoshiyuki Nakajima, Kazuhito Tsukagoshi, Takatsugu Wakahara. Ambipolar to Unipolar Conversion in C70/Ferrocene Nanosheet Field-Effect Transistors. Nanomaterials. 13 [17] (2023) 2469 10.3390/nano13172469 Open Access
会議録
- 柳生 進二郎, 吉武 道子, 知京 豊裕. バンドダイアグラム測定装置の開発. JOURNAL OF THE VACUUM SOCIETY OF JAPAN(真空). (2015) 144-146
- YAGYU, Shinjiro, YOSHITAKE, Michiko, GOTO, Masahiro, CHIKYOW, Toyohiro. Development of Band Diagram Measurement System. 第53回真空に関する連合講演会論文集. (2013) 125-9-125-12
- 柳生 進二郎, 吉武 道子, 知京 豊裕. 熱力学計算によるチオール・カルボン酸の様々な無機基板表面への化学吸着の考察. JOURNAL OF THE VACUUM SOCIETY OF JAPAN. (2012) 108-111
口頭発表
- 柳生進二郎. バンドダイアグラム測定装置の開発. 第55回真空に関する連合講演会. 2014
- 若原 孝次, 松下 能孝, 藤井 和子, 伊藤 攻, 劉雨彬, 中島嘉之, 高木牧人, 島崎智実, 立川 仁典, 柳生 進二郎, 塚越 一仁. フラーレン/ポルフィリン低次元共結晶の構造と電荷輸送特性. 第34回基礎有機化学討論会. 2024
- YAGYU, Shinjiro, NAGATA, Takahiro. A spectral preprocessing method using piecewise regression. MRM2023/IUMRS-ICA2023 Grand Meeting. 2023
その他の文献
- 室町 英治, 藤田 高弘, 藤田 大介, 村川 健作, 山内 泰, 三石 和貴, 川喜多 磨美子, 岩井 秀夫, 大久保 忠勝, 川喜多 仁, 北澤 英明, 木本 浩司, クスタンセ オスカル, 倉橋 光紀, 後藤 敦, 坂口 勲, 坂田 修身, 櫻井 健次, 張 晗, 篠原 正, 清水 禎, 清水 智子, 志波 光晴, 鈴木 拓, 関口 隆史, 丹所 正孝, 知京 豊裕, 長田 貴弘, 野口 秀典, 端 健二郎, 宝野 和博, 柳生 進二郎, 山下 良之, 吉川 元起, 吉川 英樹, 吉武 道子, 渡邉 賢, 渡邊 誠. 材料イノベーションを加速する先進計測テクノロジーの現状と動向 物質・材料研究のための先進計測テクノロジー. 調査分析室レポートNIMS-RAO-FY2016-3 [ISBN] 978-4-9900563-7-7. 1 (2016) 42-51
- 室町 英治, 藤田 高弘, 藤田 大介, 村川 健作, 山内 泰, 三石 和貴, 川喜多 磨美子, 岩井 秀夫, 大久保 忠勝, 川喜多 仁, 北澤 英明, 木本 浩司, クスタンセ オスカル, 倉橋 光紀, 後藤 敦, 坂口 勲, 坂田 修身, 櫻井 健次, 張 晗, 篠原 正, 清水 禎, 清水 智子, 志波 光晴, 鈴木 拓, 関口 隆史, 丹所 正孝, 知京 豊裕, 長田 貴弘, 野口 秀典, 端 健二郎, 宝野 和博, 柳生 進二郎, 山下 良之, 吉川 元起, 吉川 英樹, 渡邉 賢, 渡邊 誠. 材料イノベーションを加速する先進計測テクノロジーの現状と動向. 調査分析室レポート. (2016) 73-89
- 柳生 進二郎. 表面処理. 安心・安全・信頼のための抗菌材料. (2010) 99-107
所属学会
応用物理学会
電子・光機能材料研究センター
材料評価自動システムの開発
自動評価システム,スペクトル自動解析,べき乗則に従うスペクトル,閾値解析
概要
材料の高機能化に伴い、多岐にわたる評価が必要とされている.一方で,材料特性のトレードオフを適切に把握するためには俯瞰的視点による解析も求められている.この課題を解決するために,高機能化にかかわる専門的な評価測定に加え,簡便で多様な測定装置を組み合わせることが考えられる.本研究では,簡便で多様な測定装置を組み合わせを実現するために各評価装置について小型・モジュール化を行うとともに,全体として統一したデータの取得を行うマテリアルシーケンサーシステムの開発を行った.さらに,計測によって大量のスペクトルが生成されるため,その自動解析技術(アルゴリズムと実装)の開発を行っている.特にべき乗則で従うスペクトルについて,その閾値を自動で推定するアルゴリズムについての開発を行った.
新規性・独創性
● 基本的な特性(光学特性,電気特性,磁気特性)を大気中自動計測システムの開発
● 磁気特性(軟磁性・強磁性)を評価するKerr効果装置の小型化
● 測定で得られるべき乗則に従うスペクトルの自動解析アルゴリズムとその実装
内容
簡易自動計測システム
無機材料の様々な評価を自動で連続して行う“マテリアルシーケンサー”の開発を行った.写真は装置外観である.このシステムは,俯瞰的に高機能化する材料を考えるために,簡易的な装置を用いて多様な評価を行ういわば”材料の健康診断”として設計されている.機械学習分析などの利用を前提として評価データは収集・統合される.各測定装置は,およそ30cm角のスペースに収められ,試料へのアクセス方法や制御の入出力などモジュール化されている.試料は,0.5インチサイズの無機材料を対象としている.現在,画像測定,反射測定,抵抗測定,磁気Kerr効果測定を行うことができる.磁気Kerr効果装置は,このスペースに収めるためにパルスマグネットを用いて小型化されている.
べき乗則で解釈可能な物測定スペクトルの自動解析
理現象のスペクトルの自動解析技術について開発を行った.べき乗則で解釈するスペクトルデータでは,立ち上がり閾値とべき乗の乗数がパラメータである.例えば,超電導材料における電流電圧測定による臨界電流密度,可視紫外吸光度におけるバンドギャップ,光電子収量分光測定におけるイオン化ポテンシャルなどがある.
図はべき乗数及び閾値を推定するアルゴリズムとそのシミュレーションを示す.べき乗スペクトルは両対数プロットで解析が行われるが,閾値が移動すると単純に両対数を取ると適切なべき乗数を推定することができない.そこで,移動量も加味したプロットに直すことで推定することができる.また,ある現象に対してべき乗数が固定されている場合には,拡張したReLU関数と絶対誤差法によるFittingにより閾値を推定することができる.
まとめ
● 俯瞰的な材料評価のための簡易計測装置群及びシステムの開発
● 磁性特性の有無を判定するパルスマグネットを用いた小型Kerr装置の開発
● べき乗則に従うスペクトルの自動解析アルゴリズムの開発