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- 305-0047 茨城県つくば市千現1-2-1 [アクセス]
研究内容
- Keywords
マグネシウム・靭性・組織制御
出版物2004年以降のNIMS所属における研究成果や出版物を表示しています。
論文
- Kaishi Sudo, Daisuke Matsunaka, 染川 英俊. ナノインデンテーションによるマグネシウムの粒界近傍での局所塑性特性. 日本金属学会誌. 85 [1] (2021) 1-6 10.2320/jinstmet.jd202001 Open Access
- 鈴木 哲, 安藤 大輔, 染川 英俊, 須藤 祐司, 小池 淳一. Mg-Y希薄合金におけるエリクセン試験中の結晶配向変化挙動. 日本金属学会誌. 80 [8] (2016) 515-520 10.2320/jinstmet.j2016018 Open Access
- Hidetoshi Somekawa, Dudekula Althaf Basha, Alok Singh, Tomohito Tsuru, Masatake Yamaguchi. Non-Basal Dislocation Nucleation Site of Solid Solution Magnesium Alloy. MATERIALS TRANSACTIONS. 61 [6] (2020) 1172-1175 10.2320/matertrans.mt-m2020040
会議録
- SINGH, Alok, DUDEKULA, Althaf Basha, SOMEKAWA, Hidetoshi, ROSALIE, Julian Mark, TSUCHIYA, Koichi. Study of severely plastically deformed alloys by application of scanning transmission electron microscopy techniques. EMSI 2017 Proceedings, International Conference on Electron Microscopy and allied Techniques. (2017) 68-70
- Ruixiao Zheng, Ichiro Kawarada, Ichiro Kawarada, Akinobu Shibata, Ruxiao Zheng, Hidetoshi Somekawa, Akinobu Shibata, SOMEKAWA, Hidetoshi, Shigenobu Ogata, Shigenobu Ogata, Nobuhiro Tsuji, Nobuhiro Tsuji. Mechanical properties and deformation mechanism of Mg-Y alloy with various grain sizes. Magnesium Technology 2017. (2017) 283-287
- SINGH, Alok, DUDEKULA, Althaf Basha, Naoko Ikeo, SOMEKAWA, Hidetoshi, Toshiji MUKAI. Lattice ordering and microstructure of ultra-high strength Mg-Ca-Zn alloys. Proceedings of Magnesium Technology 2016. (2016) 83-88
口頭発表
- SOMEKAWA, Hidetoshi. Effect of micro-alloying elements on mechanical properties in dilute magnesium alloys. The 10th International Conference on Mg Alloys and Their Applica. 2015
- 長谷川修哉, 眞山剛, 染川 英俊. マグネシウム合金押出材の極低温下における変形機構に関する結晶塑性解析. 2024年度日本金属学会九州支部、日本鉄鋼協会九州支部、軽金属学会九州支部合同学術講演会. 2024
- UEJI, Rintaro, SOMEKAWA, Hidetoshi, EMURA, Satoshi, SHIBATA, Akinobu. Yield stress anisotropy of carbon steel with elongated pearlite. TMS 2024 Annual meeting & Exhibition. 2024
その他の文献
- 小川 由希子, チャンディラン エランゴ, シン アロク, 染川 英俊. HCP/BCC Mg-Sc合金の機械的および機能的特性. 金属. 93 [11] (2023) 983-989
- MANDAI, Toshihiko, SOMEKAWA, Hidetoshi. NA. 金属. 93 [7] (2023) 568-572
- 染川 英俊, ドゥデクラ アルタフ バシャ, 小川 由希子, シン アロク. 粒界偏析制御によるMg合金展伸材の室温塑性変形. 熱処理. 63 [5] (2023) 249-250
所属学会
日本金属学会, 日本機械学会, 軽金属学会
受賞履歴
- 若手科学者賞(2016), 村上奨励賞(2015), 日本金属学会論文賞(2015), JIM/TMS Young Leader International Scholar Award (2011), TMS Magnesium Fundamental Research Award (2010), 軽金属学会 奨励賞 (2008), 日本マグネシウム協会 奨励賞 (2008), 日本金属学会 奨励賞 (2007) ()
構造材料研究センター
高性能軽金属材料の開発
軽金属材料,移動用部材,力学特性,電気化学特性
概要
マグネシウムやアルミニウムは、地球環境問題を解決する金属材料として注目を浴びている。とりわけ、最小密度であるマグネシウムは期待の軽金属材料ではあるが、その結晶構造(六方晶)に起因し、壊れやすい・燃えやすい・錆びやすいなどの欠点を呈し、実用、適応化事例が極めて少ない。本研究では、従来冶金学の改善策として広く使用されている「組織制御」と「合金化」を基盤としながらも、三次元配列の欠陥である「結晶粒界」の活用に着目し、「元素機能」を取り入れることで、従来にない高性能な非鉄軽金属材料の開発に取組んでいる。主たる成果(開発例)として、蛇腹変形能や易二次成形能の付与、高衝撃吸収能化、室温超塑性、長尺+箔化などが挙げられる。
新規性・独創性
● 結晶粒サイズの微細化(組織制御)と溶質元素添加(合金化)は古来からの特性改善策
● ありきたりの結晶粒界と加工熱処理によって生じる溶質元素の粒界偏析を制御因子として活用
● 結晶粒界制御と微量・ユビキタス元素添加による変形メカニズムおよび特性改質に挑戦
● 従来冶金学の常識を覆す数多くの非鉄軽金属材料の創製・開発に成功
内容
結晶粒界に適切な添加元素を配置(偏析)することで、『マグネシウム=壊れやすい+加工しづらい典型な金属材料』という常識を一新した素材開発に努めている。脆さの要因となる変形双晶と転位運動の相互作用を抑制し、汎用アルミニウム合金と同等の塑性変形能および衝撃吸収特性を示すこと[図①②]、高温域で観察される超塑性が室温であっても発現し、水飴のような変形を誘起すること[図④]、汎用アルミニウム合金以上の加工性(張出し性)に優れることや[図③]、素材の長尺+箔肉化も可能であること[図⑤]を特徴とする。ユニークな特性や機能性を付与した多様な素材が創製できることから、安全・信頼性が要求される移動用構造部材への適応は勿論のこと、マグネシウム固有の特性である減衰能や電気化学を活かした電気・電子部材や電池部材への展開にも期待がもてる成果である。
まとめ
● 結晶粒界vs.元素機能に関する理解の深化と、適材適所配置による更なる特性・機能性の高度化
● 極限条件を含めた多様な環境下であっても特性・機能性発現の確保と、当該組織様相からなる素材の大型化ならびに素材創製に係る低コスト化