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伊藤 滋啓
退職
2021年3月退職

外部併任先

  • 独立行政法人 国立高等高専学校機構 鶴岡工業高等専門学校

研究内容

Keywords

燃料電池、SOFC、電極、混合伝導体、欠陥構造、結晶化学

次世代デバイスとして注目される燃料電池は、天然ガスなどの燃料を使用することで発電し、CO2を排出しないクリーンな発電機として注目されている。固体酸化物形燃料電池(SOFC)は900~1000℃と高温作動であるため、数ある燃料電池の中でも発電効率が最も高いなど多くの長所を持っている。しかし、高温作動であるがゆえにスタック化の際にはセラミックス・インターコネクターの使用が必須となり高コスト化の原因となっている。そこで安価なステンレスを用いることが可能であればSOFCの低コスト化も可能になり、普及促進が見込める。ステンレスを用いるには作動温度を650~700℃へと低下させ、尚且つ高いセルパフォーマンスを維持させる必要がある。そのために、高い電気的特性を有する新規SOFC電極用助触媒材料の合成を行った。具体的には、室温から900℃付近に温度が向上すると斜方晶ブラウンミラライト型構造から立方晶ペロブスカイト型構造に相転移するBa2In2O5を用い、そのBa2In2O5のInサイトに異原子価のカチオンを二元固溶したBa2In2-x(Zn,Zr)xO5系試料を合成し、700℃における電極性能プロモーション効果を検討している。

出版物原則として、2004年以降のNIMS所属における研究成果や出版物を表示しています。

口頭発表
特許
  • 特許第7076788号 固体酸化物形燃料電池のアノード材料及びその製造方法、並びに固体酸化物形燃料電池 (2022)
  • 特許第7058866号 固体酸化物形燃料電池用アノード及びこのアノードを使用した固体酸化物形燃料電池 (2022)
  • 特開2019153441号 固体酸化物形燃料電池用アノード及びこのアノードを使用した固体酸化物形燃料電池 (2019)
  • 特開2019029356号 固体酸化物形燃料電池のアノード材料及びその製造方法、並びに固体酸化物形燃料電池 (2019)

所属学会

日本MRS, 日本セラミックス協会

受賞履歴

  • The 23th Symposium of MRS-J 奨励賞 (2013)
  • 第2回 GREEN拠点短期RA賞 (2012)
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