HOME > Profile > FURUYA, Yoshiyuki
- Address
- 305-0047 1-2-1 Sengen Tsukuba Ibaraki JAPAN [Access]
Research
- Keywords
機械材料・材料力学
PublicationsNIMS affiliated publications since 2004.
Published patent applications
- 疲労寿命に対応する負荷応力推定装置及び方法 (2024)
- 旧オーステナイト粒界を組織に持つ鋼の結晶粒界測定法 (2004)
- 疲労試験による金属材料中の欠陥検査方法。 (2004)
Society memberships
日本鉄鋼協会, 日本機械学会, 日本金属学会
Research Center for Structural Materials
高強度金属材料のギガサイクル疲労特性評価
疲労,金属材料,ギガサイクル,超音波疲労試験,規格標準化
Overview
高強度の金属材料では疲労限が存在しない場合が多い。この場合、繰返し数が109回を超えるギガサイクル疲労試験が必要となるが、これは数ヶ月以上の長期間を要する難しい試験であった。そこで、繰返し速度が20 kHzの超音波疲労試験を活用することで、ギガサイクル疲労試験を1日で完了できる加速試験技術を確立した。それにより、膨大な量のギガサイクル疲労試験データを蓄積するとともに、力学モデル構築や定式化による特性評価技術の開発を行ってきた。また、超音波疲労試験技術の開発にも取り組み、多数の技術を生み出すと同時に規格標準化も進めている。さらには、これらの研究を通して、事故調査等に活用できる材料信頼性に関する様々な知識を獲得した。
Novelty and originality
● 高強度金属材料に関する膨大な量のギガサイクル疲労試験データ
● 力学モデル構築や定式化による特性評価技術
● 多種多様な超音波疲労試験技術
● 超音波疲労試験方法の規格標準化
● 事故調査等に活用できる材料信頼性に関する様々な知識
Details
高強度鋼、チタン合金、アルミニウム合金等について研究を行い、膨大な量のギガサイクル疲労試験データを保有している。また、これらのデータを分析することで、力学モデル構築や定式化といった特性評価技術の開発も行っている。例えば、高強度鋼の場合にはビーチマーク法により内部微小き裂の伝ぱ速度を測定することでメカニズムを特定し、実験データの傾向をよく再現できる力学モデルと予測式を提案した。超音波疲労試験については多種多様な技術を開発したが、特筆すべきは高温超音波疲労試験技術の開発である。この技術は近年再評価され、需要が高まっている。また、これまでの経験や知識を活用して規格標準化や事故調査に関する活動も行っている。
Summary
● 高強度金属材料のギガサイクル疲労試験技術を確立し、膨大な量のデータを蓄積するとともに、特性評価技術の開発を行っている。
● 超音波疲労試験について多種多様な技術を開発したが、特に高温超音波疲労試験の需要が近年高まっている。
● 超音波疲労試験方法の規格標準化や事故調査等の活動も行っている。