SAMURAI - NIMS Researchers Database

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研究内容

Keywords

状態図、熱分析、拡散

出版物2004年以降のNIMS所属における研究成果や出版物を表示しています。

口頭発表
    その他の文献

      所属学会

      日本金属学会, 日本ガスタービン学会

      構造材料研究センター
      タイトル

      組成傾斜バルク試料を用いたハイスループット測定技術の開発

      キーワード

      Ni基超合金,ハイスループット測定,状態図,拡散

      概要

      実用材料は特性を向上させるために多くの添加元素を含んでいる。構造材料をはじめとしたバルクの形態で用いられる材料の中には微細組織の導入によってその特性を向上させているものも多い。そのような材料の組成、熱処理プロセスを最適化するためには広大な組成・温度空間における状態図の情報と諸特性と組成・温度との相関を明らかにする必要がある。そこで、組成傾斜やプロセス温度傾斜を導入したバルク試料片を用いて各種微小領域試験をすることによって、連続した異なる組成における膨大な特性データや状態図に関する情報を収集する手法の開発を進めている。得られたビックデータを活用し、精度の高いデータベースを作成することによって材料開発の高速化に貢献する。

      新規性・独創性

      各種微小領域試験に適したデザインの組成傾斜試料の作製
      擬四元ハイスループット実験状態図作製技術の開発
      温度傾斜熱処理試験を利用したハイスループット熱処理プロセス最適化手法の開発

      内容

      image

      合金開発には高品質な状態図・特性データベースが欠かせない。10元素以上から成ることもある多元合金であるNi基超合金のデータベースを構築するためには広大な組成・温度空間における膨大な量の実験データが必要であるものの、従来の引張、クリープ試験では一度の試験につき一つの組成の特性しか得られない。本研究では拡散、偏析などを利用し、連続した異なる組成を一つの試料片に導入した組成傾斜試料を用いて、ナノインデンテーション、微細組織観察、酸化試験などを実施し、組成の関数として数十~数千のデータから成る機械特性、耐酸化性、組織安定性マップを取得し、合金設計の指針となる精密なデータベースを迅速に構築する。

      まとめ

      バルクで用いられる材料のハイスループット特性評価試験に適した組成傾斜試料の作製手法を開発
      一つの試料で数十~数千組成の特性データを得ることにより、多元合金の組成-特性データベースを迅速に構築
      Ni基超合金の組成・熱処理プロセスを極めて高効率に最適化

      この機能は所内限定です。
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